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第一回:超加工食品と健康への影響
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こんにちは、戸塚クリニック院長の村松賢一です。
これからこちらのブログを通じて、皆さまの健康に役立つ医療情報を、できるだけわかりやすく発信していきたいと思います。

第一回:超加工食品と健康への影響

参考リンク(研究原文)

Cell Metabolism誌掲載記事はこちら

研究の背景

「超加工食品」とは、工場で多くの工程を経て作られ、保存料や香料、人工甘味料などがたくさん入っている食品のことです。例としては、スナック菓子、インスタントラーメン、ソーセージやハムなどの加工肉、甘いシリアル、清涼飲料水が挙げられます。

これらは便利で美味しい反面、肥満や糖尿病などの生活習慣病を引き起こすリスクがあると言われてきました。今回紹介する研究は、『本当に体にどんな影響が出るのか』を実際に人を対象に調べたものです。

研究の方法

対象は、20〜35歳の健康な男性43人です。
彼らは2種類の食事を体験しました:
① 超加工食品を中心とした食事
② 未加工または軽く調理しただけの食品中心の食事

重要なのは、両方の食事でカロリーと栄養素の量を同じにしたことです。つまり、『カロリーが同じなら体に同じ影響が出るのか?』を確認するための実験でした。

それぞれの食事を3週間ずつ体験し、その間に血液検査や尿検査、体組成の測定が行われました。

研究の結果

  • 体脂肪の増加:超加工食品を食べたグループでは、同じカロリーでも体脂肪が増えました。
  • 男性ホルモンの低下:特にテストステロンと呼ばれる男性ホルモンの値が下がりました。
  • 化学物質の体内増加:食品包装や添加物に由来する化学物質が体の中で増えました。

つまり、カロリーが同じでも『食品の質』によって体の反応が違うということが分かりました。

なぜ大事なのか?

私たちはよく『カロリーさえ気をつければ太らない』と思いがちです。しかしこの研究は、その考えが不十分であることを示しています。

超加工食品は体に余分な脂肪をため込みやすく、ホルモンバランスにも悪影響を及ぼす可能性があるのです。これは将来的な肥満、糖尿病、さらには生殖機能へのリスクにもつながります。

日常生活で気をつけたいこと

  • なるべく自然に近い食材(野菜、果物、魚、肉、卵、豆類など)を選びましょう。
  • 超加工食品は『毎日』ではなく『たまの楽しみ』にしましょう。
  • よく噛んで食べることで、満腹感が得られ、食べ過ぎを防ぎます。

まとめ

ポイント 説明
体脂肪の増加 超加工食品は、同じカロリーでも体脂肪を増やす
ホルモンの低下 男性ホルモンが下がり、生殖健康に影響する可能性
化学物質の増加 包装や添加物由来の化学物質が体内で増える

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