2025/09/08
📖 参考記事:
The New York Times “How to Fight Inflammation and Feel Better” (2025年6月19日付)
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はじめに
「炎症」とは、体が細菌やウイルス、ケガから自分を守るための防御反応です。赤みや腫れ、熱を伴う一時的な炎症は自然な働きですが、慢性的に炎症が続く状態(慢性炎症は生活習慣病や老化に深く関わることがわかってきました。
特に近年は、糖尿病・高血圧・心臓病などの生活習慣病、さらには認知症などの加齢に伴う不調の背景に「慢性炎症」があるのではないかと注目されています。
NYT記事の要点まとめ
ニューヨーク・タイムズ(2025年6月19日付)の記事では、次のような知見が紹介されています。
- 炎症は加齢だけが原因ではない
非工業化地域で暮らす人々を対象とした研究では、年齢を重ねても炎症レベルが上がらないことが示されました。つまり、炎症は必ずしも「老化現象」ではなく、環境や生活習慣に大きく左右される可能性があります。 - 生活習慣と環境が炎症に影響
加工食品・糖分の多い食事、運動不足、睡眠不足、慢性的なストレスなどは炎症を悪化させる要因です。 - 炎症を抑えられる方法がある
抗炎症作用のある食材(野菜・果物・魚・ナッツ・オリーブオイルなど)を取り入れること、ウォーキングなどの適度な運動、毎日の十分な睡眠、ストレスを和らげる工夫によって炎症を抑えられる可能性があります。
患者さんへのアドバイス(Q&A形式)
Q.炎症って年齢とともに避けられないものですか?
A.研究では「炎症は加齢だけの問題ではない」とされています。生活習慣次第で炎症を抑えることが可能です。
Q. どんな食事が炎症を和らげますか?
A. 野菜・果物・魚・全粒穀物・ナッツ類などを中心にした食事がおすすめです。糖分や加工食品を減らすことも効果的です。
Q. 炎症を防ぐ生活習慣は?
A. 適度な運動、睡眠、ストレスをためない工夫、そして禁煙・飲酒の控えめな習慣が大切です。
まとめ
慢性炎症は「横浜・戸塚」に住む私たちの身近な健康課題でもあります。炎症を放置すると生活習慣病のリスクが高まりますが、日々の生活習慣の工夫が大切です。
- 炎症は年齢のせいだけではない
- 食生活・運動・睡眠・ストレスが炎症を左右する
- 改善の余地がある
本記事が伝えているのは「自分の生活を見直すことで、炎症に負けない健康な体をつくれる」という前向きなメッセージです。戸塚で内科をお探しの方、健康や生活習慣について気になることがあれば、ぜひ日常の工夫から始めてみましょう。