2025/09/10
糖尿病と体重管理に必須!脂質(あぶら)は少量で高カロリーに注意
~良い脂質・悪い脂質を見分けることが健康のカギ~
糖尿病の食事で「脂質は制限なし」と聞いたことはありませんか?本当に重要なのは“脂質は少量でも高カロリー”という事実です。良い脂質と悪い脂質の見分け方、減量期と維持期での脂質管理、外食や飲み会での工夫を分かりやすく解説します。
脂質はなぜ注意が必要?カロリー密度の落とし穴
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脂質:1g=9kcal
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炭水化物・タンパク質:1g=4kcal
👉 同じ量を食べても、脂質は炭水化物やタンパク質の 2倍以上のカロリー を持っています。
🍳 具体例
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バター大さじ1(約12g)= 約110kcal
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鶏むね肉50g(皮なし)= 約55kcal
➡ わずかな脂質で肉半分のカロリーを一気に摂取してしまうのです。
この「少量で高カロリー」という特徴を理解することが、糖尿病と減量の食事管理に直結します。
良い脂質と悪い脂質を見分ける
✅ 良い脂質(積極的に摂りたい)
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オリーブ油、菜種油
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サバ・イワシ・サケなどの青魚
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アーモンド・くるみなどのナッツ
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アボカド
→ インスリン感受性を改善し、血管や心臓の健康を守ります。
❌ 悪い脂質(控えるべき)
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バター、ラード
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脂身の多い肉
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チーズの食べすぎ
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ココナッツ油・パーム油
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マーガリン・ショートニング・スナック菓子類
→ 血中脂質を悪化させ、心筋梗塞や脳卒中リスクを高めます。
減量期と維持期の脂質管理
🔻 減量期(例:1日1600kcalを目安に)
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総脂質:40〜55g(25〜30%)
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飽和脂肪酸:12〜15g以下
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良質な脂質を少しずつ
👉 減量では「脂質を抑える=効率的にカロリーを減らせる」という考えが重要です。
🔹 維持期(体重が安定した後)
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総脂質:30〜35%でも可
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悪い脂質は控え、良い脂質を中心に
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揚げ物やバターは“たまのご褒美”に
👉 維持期でも「脂質は少量で高カロリー」という事実を忘れないことがリバウンド防止に役立ちます。
外食や飲み会でできる工夫
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定食:揚げ物より焼き魚や生姜焼き
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ラーメン:スープを残すだけで100kcal以上カット
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飲み会:唐揚げ・ポテトより枝豆・冷奴・焼き魚
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アルコール:ビールを控えめに、ハイボールや水割りで調整
👉 こうした小さな工夫の積み重ねが、血糖コントロールと体重管理の両立につながります。
まとめ
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脂質は 「少量でも高カロリー」、ここが最大の注意点
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「脂質制限なし」とは “食べ放題”ではなく、“個別に調整する” という意味
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減量期は脂質を控えると効率的にカロリーを減らせる
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維持期も良い脂質を中心に、悪い脂質は控える
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外食や飲み会でも工夫次第で数字は改善
💡 脂質の本当の落とし穴は“少しで大きなカロリー”という点。
この視点を持つだけで、糖尿病の食事管理やダイエットは驚くほど実践しやすくなります。