2025/09/19
CDC長官が29日で解任──子どものワクチンに何が起きているの?
🇯🇵 日本のみなさんに関係あるの?
「アメリカのニュースだから自分には関係ない」と思うかもしれません。
でも今回の出来事は、子どものワクチン接種スケジュールに直結するお話なんです。
特に B型肝炎ワクチン。
これは日本でも「生まれてすぐ打つ」ことが標準になっています。だから、実は私たちにとっても無関係ではないんですね。
👉 今回の記事は New York Times のポッドキャスト The Daily を参考にしています。
🧩 何が起きたの?
アメリカCDC(感染症対策の中枢機関)のトップに就任した スーザン・モラレス医師。
ところが、なんとわずか29日で解任されてしまいました。
その理由を、モラレス医師はこう説明しています:
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「ワクチンの方針を科学ではなく政治で決めろ」と言われた
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ワクチン担当の専門家を解任せよと求められた
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RFK Jr.(厚生長官)は「CDCは腐敗している」と繰り返した
彼女はこれを拒み、「科学を曲げてまでポストにしがみつくことはできない」と証言しました。
⚖️ 議会でのやりとり
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キャシディ上院議員(肝臓の専門医) は、B型肝炎ワクチンの出生時接種を強く支持。
「赤ちゃんを母子感染から守るために必要だ」と力説しました。 -
一方で ランド・ポール議員 らは「子どものワクチンスケジュールを見直すべき」と主張。
👉 議員の間でも意見が大きく割れたのです。
👤 後任はどんな人?
モラレス氏の後に臨時で長官になったのは、ジム・オ’ニール氏。
シリコンバレー出身の投資家で、医師でも公衆衛生の専門家でもありません。
「科学よりもビジネスの論理が優先されてしまうのでは?」という不安が広がっています。
🍼 B型肝炎ワクチンってなぜ大事?
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赤ちゃんがB型肝炎にかかると 90%以上が一生治らない状態に
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その結果、肝硬変や肝がんに進むこともある
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出生時にワクチンを打つことで母子感染を防げる
つまり「生まれてすぐの1回」が、一生の健康を守ってくれるのです。
📌 今回のポイント
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CDC前長官は「科学を守る」と言って29日で解任された
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公聴会では B型肝炎ワクチン出生時接種 が大きな争点に
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後任は医療の専門家ではなく投資業界の人物に
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「科学vs政治」という対立がワクチン政策を揺るがしている
✨ 当院からのメッセージ
日本でも出生時のB型肝炎ワクチンはとても大切な接種です。
今回のニュースは遠いアメリカの話のようでいて、実は私たちの医療ともつながっています。
💡 ワクチンは科学的な根拠に基づいて受けることが大切です。
不安や疑問があるときは、ぜひ当院で気軽にご相談ください。