2025/09/28
🍜 라면 먹고 갈래요? ― 超加工食品(UPF)が恋も文化も飲み込む時代
🎬 プロローグ:ドラマの食卓から見えてくるもの
韓国語の「라면 먹고 갈래요?」は直訳すると「ラーメン食べていきませんか?」。
しかし実際のニュアンスは「ちょっと寄っていかない?」「もっと親しくなろうよ」という、恋愛ドラマでは定番の“甘いお誘い”の言葉です🍜💖。
韓流ファンなら思わずドキッとするフレーズですが、
ここで出てくるのは多くの場合 インスタントラーメン=超加工食品(UPF)。
韓流ドラマや映画には、いつも印象的な“食べ物のシーン”があります。
🍲 『パラサイト』 → チャパグリを囲む家族の場面
💖 『愛の不時着』 → ソン・イェジンが食べる癒やしのラーメン
🦑 『イカゲーム』 → 乾麺をボリボリ食べる緊迫のシーン
👔 『ミセン』 → 深夜残業のカップ麺
どれも印象的ですが、冷静に見ると共通しているのは カップ麺やインスタント食品=超加工食品(UPF)。
胸キュンや感動の裏には、実は健康リスクの影が潜んでいるのです。
🧾 UPF(超加工食品)とは?
UPF(Ultra-Processed Foods)は、家庭料理ではまず登場しない人工的な添加物や精製素材を多用して作られた食品です。
代表例
🍜 カップ麺
🥤 炭酸飲料(コーラなど)
🥐 菓子パン
🥓 ソーセージ・ハムなど加工肉
🍫 チョコバー・スナック菓子
👉 見た目は便利で華やかですが、“食べすぎを誘発するように設計されている” のが特徴です。
※詳しくは当院ブログもどうぞ:
第 一 回:超加工食品と健康への影響(戸塚クリニックブログ)
⚠️ 健康への影響
最新研究では、UPFの害が明確に示されています。
-
NIH研究(2019):UPF群は1日500kcal多く摂取し、2週間で体重増
-
欧州大規模研究:UPF摂取量が多いほど心疾患・がん・死亡率↑
-
BMJレビュー(2024):腸内環境やメンタル悪化など、32以上の健康アウトカムで不利益
👉 結論:UPFは体に悪影響を及ぼす可能性が高い。
🖍 UPFと“色”の戦略
UPFの特徴のひとつは 「色の派手さ」 です。
赤や黄色、青などの強い色は、人の目を引いて「おいしそう」と錯覚させます。
だから食品会社はわざわざ着色料を使い、見た目で売れるように工夫しているのです。
たとえば、子ども向けのシリアルやキャンディが虹色なのは偶然ではありません。
👉 「カラフルなほど売れる」 これは食品ビジネスの常識になっています。
実際、アメリカでは2025年に保健福祉省とFDAが「石油から作られた合成色素」を少しずつ禁止して、自然な色素に切り替えると発表しました。
しかし大手食品会社は「コストや安定した供給が難しい」として慎重な姿勢を見せています。
ここで注意してほしいのは、色がついていなければ安全というわけではないこと。
透明なジュースや、真っ白な菓子パンでも、人工甘味料や加工油脂を多く含んでいれば立派なUPFです。
👉 見た目にだまされないことが、UPFから身を守る第一歩。
派手な色も、地味に見える食品も、どちらも油断できないのです。
🇲🇽 第一幕:メキシコ ― コーラが信仰になる街
YouTuber Bappa Shota さんの動画
Inside the World’s Deadliest Coca-Cola-Addicted Town
で紹介されたのは、メキシコ南部チアパス州サン・クリストバルとチャムラ。
-
一部地区では水道が週に数回しか出ない → 住民はソーダに依存
-
住民証言:1日2L以上のコーラを常飲
-
2013〜2016年にかけて糖尿病死亡率が約30%増加したと報告されている
-
教会儀式:コーラを神に捧げ、ゲップを悪霊払いとする
-
工場は一部報道によれば1日100万L超の取水許可を持ち、水不足を悪化させていると指摘されている
👉 文化や信仰までUPFに取り込まれた悲惨な実例です。
🇰🇷 第二幕:韓国 ― 世界一のカップ麺愛とドラマの甘い罠
韓国は1人あたり年間70食以上のカップ麺消費で世界一。
そしてドラマや映画の中で「麺=愛と青春」が演出されています。
🍲 『パラサイト』 → チャパグリ
💖 『愛の不時着』 → ソン・イェジンの癒やし麺
🌙 『わかっていても』 → 夜食ラーメン
🦑 『イカゲーム』 → 乾麺バリボリ
👔 『ミセン』 → 残業カップ麺
これらの多くは PPL(プロダクト・プレイスメント=間接広告) と呼ばれる手法。
つまり、ドラマに自然に商品を登場させる企業広告です。
👉 視聴者にとっては「青春の味」「恋愛の小道具」と見える一方で、
実際には 企業が仕掛けたマーケティング。
言い換えれば、いわゆる“ステマ的”に心をつかむ仕組みなのです。
🧴 補足:韓国製カップ麺とフタレート警告の報道
2025年6月には、一部の韓国製即席麺の輸出用パッケージに 「がん・生殖機能障害」 の警告表示があると報道され、SNSでも拡散されました。
これはアメリカ・カリフォルニア州の Proposition 65(化学物質警告制度) に基づくもので、包装材から移行するフタレート(可塑剤)などがリスク物質とされている可能性が高いと考えられます。
👉 つまり「ラーメンそのものが即がん性」という話ではなく、包装材や添加される化学物質の潜在的リスクを示す表示です。
この点については当院ブログ
でも詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください。
🇯🇵 第三幕:日本 ― ステマと“つい買い”の罠
日本でも、UPFの仕掛けは気づかないうちに私たちの生活に入り込んでいます。
-
アニメやドラマで急に映る「限定カップ麺」🍜
-
SNSで見かける「#ご褒美スイーツ」投稿🍰
-
オフィスドラマの机にさりげなく置かれる「ゼロカロリー飲料」🥤
どれも「特別なもの」「ちょっと自分を労うもの」として刷り込まれる仕組みです。
さらに、誰もが経験あるのがスーパーやコンビニの レジ前の小袋お菓子やスナック。
-
「小さいからいいか」とついカゴに入れてしまう
-
並んでいる時間、手持ち無沙汰で手が伸びる
-
実はこの配置こそ、衝動買いを誘う“最終ライン”
👉 「あ、私もやったことある」と思う人が多いはず。
無意識のうちにUPFが生活の一部になってしまう瞬間なのです。
🏬 第四幕:戸塚駅直結スーパーTという舞台
戸塚駅直結のスーパーT。
通勤やお出かけ帰りに寄れる便利さで、地域の暮らしを支えてくれる心強い存在です。
そして、買い物をスムーズに、つい楽しくさせるための工夫が随所にあります。
-
入り口右 → 揚げ物や炒め物などの惣菜がずらり。お腹が空いていると、つい目に入る✨
-
入り口左 → 色とりどりの果物。鮮やかな色彩で「健康的に食卓を彩ろう」と思わせてくれる🍎🍌🥝
-
奥 → 野菜コーナー。必要な食材をしっかり揃えられる安心の場所🥦🍅🥕
こうした配置は「つい買いたくなる工夫」であると同時に、「計画的に選ぶには一工夫いる」という面もあります。
だからこそおすすめなのがシンプルなルール。
👉 果物を3つ、野菜を5つ、最初にカゴに入れる。
これだけで、安心してスーパーを一周できるようになります。
「買いすぎちゃった」と後悔することなく、必要な食材を中心に選べるのです。
❓ Q&A(全10問)
Q1. UPFって結局なんですか?
A1. スーパーやコンビニで売っている「手軽で長持ちする加工食品」の多くがUPFです。人工的な添加物や香料がいっぱい入っていて、家庭料理では再現できないのが特徴です。
Q2. たまに食べるくらいなら大丈夫?
A2. もちろん「ゼロにしろ!」という話ではありません。ただ、習慣的に食べすぎると肥満や糖尿病、心臓病のリスクが高まるので“たまに”に抑えるのが安心です。
Q3. 韓流ドラマのラーメンもダメなんですか?
A3. ドラマで観る分には全然OKです😊 ただ、現実で毎日食べてしまうのは要注意。演出と健康は分けて楽しみましょう。
Q4. 子どもが好きなお菓子もUPF?
A4. 虹色のシリアルやスナック菓子はほとんどUPFです。見た目がカラフルだとつい子どもが欲しがりますが、少し工夫して果物やナッツをおやつにするのがおすすめです。
Q5. 「無着色」って書いてあれば安全?
A5. これは落とし穴! 色がついていないから安全とは限りません。透明な飲み物でも人工甘味料たっぷりのものもあります。成分表示を見るクセをつけましょう。
Q6. メキシコのコーラ依存は本当にあるんですか?
A6. はい、本当に報告されています。水よりもコーラを日常的に飲む地域があり、糖尿病の死亡率が急増したというデータもあるんです。
Q7. 韓国の警告ラベルはどういう意味?
A7. 「がん・生殖機能障害」の警告は、ラーメンの中身そのものではなく包装材から出るフタレートなど化学物質への注意です。すぐ危険という意味ではありませんが、気をつけるに越したことはありません。
Q8. 日本でも似たような問題はある?
A8. はい。カップ麺や菓子パン、加工肉など、日常的に身近な食品がUPFです。しかも広告や商品配置で“無意識のうちに手が伸びる”仕掛けが広がっています。
Q9. スーパーでどう選べばいいですか?
A9. 入口で果物3つ・野菜5つを最初にカゴに入れるのがおすすめです。それだけで自然とバランスのいい買い物になります。
Q10. 一番大事なメッセージは?
A10. ドラマのラーメンは心で味わい、現実のカゴには果物と野菜を入れること! それが体にも心にもハッピーエンドをもたらしてくれます。
🎀 フィナーレ
韓流の「라면 먹고 갈래요?」、メキシコの悲劇、日本の日常の“つい買い”、戸塚駅直結スーパーTの工夫。
そして、カラフルさや包装材リスクまで含めたUPFの戦略。
共通するのは 👉 UPFを“幸せの象徴”に偽装する仕組み。
でも真実はただ一つ。
👉 UPFは体に悪い。
ドラマの胸キュンは楽しみながらも、現実のカゴには果物と野菜を。
それが本当の「ハッピーエンド」につながります。
👉 「라면 먹고 갈래요? …いや、今日は果物で!」