2025/12/18
【横浜・戸塚駅西口 徒歩10分/駐車場あり】
内科・循環器内科・糖尿病内分泌内科|戸塚クリニック
(院長:村松 賢一)
当院は「内科のかかりつけ」として、
高血圧・糖尿病などの生活習慣病や体調不良、
甲状腺を含む内分泌のご相談まで幅広く対応しています。
予約優先制ですが、予約なしでも受診可能です。
(予約をおすすめする理由は待ち時間を短くするためです。
混雑時はお待ちいただく場合がありますが、症状に合わせて柔軟に対応します)
症状が気になる方は、ご都合のよいタイミングでお越しください。
▶ WEB予約(24時間受付)
https://wakumy.lyd.inc/clinic/hg08287
▶ クリニック案内
https://www.totsukaclinic.com
【続編】横浜・戸塚で考える|運動は「最高の投資」——がん予防・免疫老化まで説明できる時代になりました
こんにちは。
横浜市戸塚区、戸塚駅西口から徒歩10分の戸塚クリニック院長、村松賢一です。
先日公開したブログ、
👉 横浜・戸塚の循環器内科医が解説|運動は最高の自己投資
(※未読の方はこちらからどうぞ)
想像以上に多くの反響をいただきました。
「血圧や血糖だけじゃなく、そんなに効果があるんですね」
「結局、運動が一番ということがよく分かりました」
といったお声を、診察室でもたびたび耳にしています。
今日はその続編として、「なぜ運動が“病気予防の王様”と言えるのか」を、つい数日前に発表されたばかりの最新医学研究をもとに解説します。
2025年12月16日発表:運動と“がん予防”の決定的研究
2025年12月16日、国際医学誌Cell Reports Medicineに、注目度の高い研究が発表されました。
Physical activity decreases cancer burden by alleviating immunosenescence-related inflammation and improving overall immunity
(運動は、免疫の老化と炎症を抑えることで、がんの負担を減らす)
論文リンク(公開日:2025年12月16日)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666379125005579
この研究は、英国のUK Biobankと米国のNHANES、計443,768人という大規模データを長期間追跡し、さらに動物実験(マウス・ハムスター)で免疫レベルの仕組みまで検証した、完成度の高い研究です。
ポイントは「炎症」と「免疫の老化」
私たち循環器内科医が日々向き合っている動脈硬化も、実は血管の中で起こる慢性炎症が本質です。今回の研究は、この「炎症」という共通項が、心臓病だけでなく「がん」のリスクとも深く関係していることを明確に示しました。
- 年齢とともに、体の中に「火種(慢性炎症)」が生じやすくなる
- 同時に、免疫細胞の働きも少しずつ低下する(=免疫老化)
- 運動習慣を持つ人では、炎症が抑えられ、免疫のバランスが保たれやすい
- その結果、がんの発症や死亡が少ない傾向が認められた
特に、炎症との関連が強いがん(大腸がん、肺がん、乳がんなど)で、この傾向がはっきりしていました。
数字で見る研究結果(位置づけを明確に)
本研究では、運動習慣のある集団において、がんによる死亡と炎症関連がんの発症が、運動習慣のない集団と比べて有意に低いことが示されています。論文本文では、ハザード比(HR)と95%信頼区間で解析しています。
- がんによる死亡リスク:34%低下(HR = 0.66;95%信頼区間 0.63–0.70)
- 炎症関連がんの発症リスク:21%低下(HR = 0.79;95%信頼区間 0.75–0.83)
※HR(ハザード比)とは、追跡期間中の病気や死亡の「起こりやすさ」を集団間で比較した指標です。重要なのは、これらは集団レベルの解析結果であり、個人の結果を保証するものではないという点です(体力・持病・生活背景などで個人差があります)。
「どれくらい動けばいいの?」
研究が示しているのは現実的な運動量です。
目安:週117〜500分程度の有酸素運動
- 1日20〜40分程度の速歩き
- 通勤時に少し早く歩く
- エスカレーターではなく階段を使う
- 自宅での軽い筋トレ(スクワットなど)
坂道の多い戸塚の街そのものが、実は立派な「運動環境」でもあります。
ところで、みなさん ——それ、もう見ましたか?
前回のブログで少し触れましたが、戸塚の街中で、ふと目に留まる看板を見かけた方はいませんか。
「運動は最高の自己投資」
派手な広告ではなく、どこか手作り感のある、シンプルな言葉。不思議と記憶に残る、あのフレーズです。
今回の研究を読んで、私はこの言葉が医学的にも本質を突いていると感じました。運動は、見た目や体重のためだけではありません。炎症を抑え、免疫を保ち、10年後の心臓病やがんのリスクを下げる行為です。医療と地域の運動環境が、それぞれの立場で健康を支えていく。そんな流れが、戸塚にも少しずつ根づいてきているように感じます。
戸塚クリニックとして大切にしていること
当院では、高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病に対しても、「薬で数値を下げること」だけをゴールにはしていません。
- なぜ、その数値になったのか
- 生活習慣や慢性炎症の影響はどうか
- 10年後の病気のリスクをどう下げるか
運動についても、「ひざが痛い」「心臓が心配」「何から始めればいいか分からない」という方には、医学的に無理のない始め方をご提案できます。
まとめ
「最近、運動から遠ざかっているな…」そう感じた方は、まずは散歩からで十分です。今日の5分、10分が、10年後の心臓や血管、そして免疫の状態を左右します。
体は、必ず応えてくれます。
運動は、やはり最高の自己投資ですね。
戸塚クリニック
横浜市戸塚区戸塚町/戸塚駅西口徒歩10分・駐車場10台
Web予約はこちら:
https://wakumy.lyd.inc/clinic/hg08287
電話予約:045-864-2110
※本記事は医学論文を基にした一般向け解説です。運動の効果には個人差があり、持病や体調により適した運動は異なります。症状や不安がある場合は、医療機関へご相談ください。
