横浜市戸塚区の戸塚クリニック|内科・循環器内科・糖尿病・内分泌内科・甲状腺

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Japan is not for sale — 円安の時代に、医療の現場から考える「価値」の話 —
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【横浜・戸塚駅西口 徒歩10分/駐車場あり】
内科・循環器内科・糖尿病内分泌内科|戸塚クリニック
(院長:村松 賢一)

当院は「内科のかかりつけ」として、
高血圧・糖尿病などの生活習慣病や体調不良、
甲状腺を含む内分泌のご相談まで幅広く対応しています。

予約優先制ですが、予約なしでも受診可能です。
(予約をおすすめする理由は待ち時間を短くするためです。
混雑時はお待ちいただく場合がありますが、症状に合わせて柔軟に対応します)

症状が気になる方は、ご都合のよいタイミングでお越しください。

▶ WEB予約(24時間受付)
https://wakumy.lyd.inc/clinic/hg08287

▶ クリニック案内
https://www.totsukaclinic.com

 

 

Japan is not for sale

— 円安の時代に、医療の現場から考える「価値」の話 —

こんにちは。
横浜市戸塚区の内科・循環器内科、戸塚クリニック院長の村松です。

近年、マンション価格の高騰や、外国人による不動産取得が話題になる場面を耳にすることが増えました。

診察室の外の雑談や、地域の方との何気ない会話の中でも、
「家が高くなりましたね」
「昔の感覚とは、ずいぶん違いますね」
そんな声を聞く機会が少なくありません。

そうした話を聞きながら、私はふと、ある言葉を思い出しました。

今日は、その言葉から書き始めたいと思います。

Japan is not for sale.
(日本は売り物ではない)

「New York is not for sale」から、日本を考える

このフレーズは、ニューヨークで話題になったゾーラン・マムダニの言葉として知られています。

都市が投機やマネーの対象として扱われることへの違和感を、「売り物ではない」という、非常にシンプルな言葉で表現しました。

この言葉を目にしたとき、私は、今の日本の状況にも、そのまま重なるものを感じました。

円安で「安くなるもの」「安くしてはいけないもの」

円安は、経済の話です。
為替は市場で決まり、輸出や観光にプラスに働く面もあります。

しかし、医療の現場にいると、円安が生活の感覚として入り込んでくるのを感じます。

  • 食料品・日用品の値上がり
  • 医療材料や薬剤のコスト増
  • エネルギー価格上昇による家計の圧迫

こうした変化は、
「血圧が上がった」
「眠れない」
「動悸がする」
といった形で、患者さんの体に現れることがあります。

もちろん、体調は一つの要因だけで決まるわけではありません。ただ、生活の負担が積み重なると、心や体に影響が出やすくなるのも、日々の診療で実感している事実です。

ある患者さんが、最近こんなふうに話してくださいました。
「先生、物価が上がって食費を切り詰めたら、なんだか体が重くて……」

その言葉を聞きながら、私はいつも、数字の向こうにある暮らしの実感を思います。

ここで大切なのは、すべてが安くなっていいわけではないということです。

輸入医薬品と、最新医療へのアクセス

円安の影響は、医療にも及びます。

日本で使われている多くの医薬品、特に抗体薬やバイオ医薬品、ワクチンなどは、海外からの輸入に頼っています。

円安が進めば、当然、仕入れコストは上がります。一方で、日本では薬価が定期的に引き下げられる仕組みが続いています。

この状況が長く続けば、製薬会社が「どの国を優先して新薬を届けるか」を考えたとき、日本の優先度が下がる可能性については、製薬業界や政策の場でも、たびたび議論されている懸念です。

結果として、
日本で最新の医療にアクセスできる時期が遅れる
——そんな未来が、一部の分野では、すでに議論やデータとして示されつつあります。

医療の質は、誰の善意で支えられてきたのか

それでも、日本の医療は今なお高い水準を保っています。

その背景には、制度だけでなく、医師をはじめとする医療関係者が、厳しい環境の中でも「それでも患者さんのために」と踏みとどまってきた現実があります。

日本の医療は、決して高い報酬や潤沢な資源だけで支えられてきたわけではありません。

低い賃金、長時間労働、診療報酬に反映されない多くの業務。
それでも現場が回ってきたのは、多くの医療者の善意と責任感があったからです。

これは誇るべき姿である一方、今後は、善意に過度に依存しない、持続可能な形で医療を支えていく必要があるとも感じています。

医療の視点で見る「値付け」の危うさ

循環器内科の診療で、私はよくこうお話しします。

「健康は、検査数値だけで決められない」

血圧や血糖値は重要です。しかし、その人の生活、仕事、睡眠、ストレスを無視すれば、正しい判断はできません。

これは、国や社会にも共通しています。

  • 為替レート
  • 株価
  • 地価

これらは「数字」ですが、人の暮らしや尊厳そのものではありません。

私たちが日々口にする食事、清らかな水、顔の見える地域のつながり。そして、そうした土台があるからこそ成り立つ、日々の健康。

これらは、長い時間をかけて築かれてきた生活の基盤であり、予防医学として最も大切にしているものです。

こうした日常の安心は、どんな数字でも測ることはできません。

Japan is not for sale

Japan is not for sale.

これは、経済を否定する言葉でも、誰かを否定する言葉でもありません。

私たち自身が、自分たちの暮らしや健康、そしてこの国の価値を、安く見積もらないという宣言です。

  • 医療を受ける安心
  • 地域で支え合う関係
  • 子どもや高齢者が、変わらぬ環境で暮らせる未来

そして、医療の質が、誰かの善意の「持ち出し」に過度に依存し続けない社会。

これらは、為替レートでは換算できません。

戸塚クリニックが大切にしていること

戸塚クリニックでは、
「病気だけを見る医療」
「数字だけで判断する医療」
ではなく、

「生活と人生を含めて診る医療」を大切にしています。

社会がどんなに変動しても、一人ひとりの体と人生の価値は、決して安売りされない。

それが、私たちの立場です。


おわりに

マンション価格や為替の数字を眺めながら、「この国で、大切にしてきたものは何だろう」と考えることがあります。

円安の時代だからこそ、静かに、しかし確かに、声に出しておきたい言葉があります。

Japan is not for sale.

それは政治のスローガンではなく、自分の体と、この国の暮らしを大切にする姿勢そのものだと、私は考えています。

どうか、皆さんが健やかに新年を迎えられますように。
疲れたとき、不安なときは、どうぞ遠慮なくクリニックにご相談ください。
お話を伺うだけで、少し心が軽くなることもあります。

※本記事は、一般的な社会状況と医療の現場から感じることを共有するものであり、特定の診断や治療をお約束するものではありません。

戸塚クリニック
横浜市戸塚区|内科・循環器内科
健康と生活の価値を、丁寧に守る医療を。

※この記事は、2025年12月下旬の社会状況を踏まえて執筆しています。

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