2026/01/16
【横浜・戸塚駅西口 徒歩10分/駐車場あり】
内科・循環器内科・糖尿病内分泌内科|戸塚クリニック
(院長:村松 賢一)
当院は「内科のかかりつけ」として、
高血圧・糖尿病などの生活習慣病や体調不良、
甲状腺を含む内分泌のご相談まで幅広く対応しています。
予約優先制ですが、予約なしでも受診可能です。
(予約をおすすめする理由は待ち時間を短くするためです。
混雑時はお待ちいただく場合がありますが、症状に合わせて柔軟に対応します)
症状が気になる方は、ご都合のよいタイミングでお越しください。
▶ WEB予約(24時間受付)
https://wakumy.lyd.inc/clinic/hg08287
▶ クリニック案内
https://www.totsukaclinic.com
横浜・戸塚の内科医が、Billy Joelの名曲から学ぶ「焦らない治療」と「待つ勇気」について。
Billy Joel『Vienna』が教えてくれる、
健康も人生も「焦らなくていい」ということ
【音楽と健康・ビリー・ジョエル三部作②】
公開日:2026年1月15日

シリーズ第2弾:
前回のブログ Billy Joel『My Life』が教えてくれる、健康も人生も「自分で決める」ということ【音楽と健康・ビリー・ジョエル三部作①】 では「自己決定」について書きましたが、本日はもう一曲、彼の楽曲の中でも特に愛されている名曲『Vienna(ウィーン)』についてお話ししたいと思います。
シングルカットされた派手なヒット曲ではありません。
しかし、人生の岐路に立つ多くの人々の心を、静かに支え続けてきたバラードです。
この曲は、若者へのこんな呼びかけから始まります。
“Slow down you crazy child”
(そんなに急ぐなよ、若者よ)
診察室で患者さんと向き合っていると、ふとこのフレーズが頭をよぎることがあります。
特に、真面目で責任感の強い方ほど、健康や数値の改善に対して「急ぎすぎてしまう」ことがあるからです。
「早く結果を出したい」という落とし穴

「来月までに数値を正常化させたいんです」
「運動も食事制限も、完璧にやらないと気が済みません」
健康診断で指摘を受けたり、治療を始めたりした直後、多くの方がそうおっしゃいます。
その「良くなりたい」という意欲自体は、素晴らしいものです。
しかし、人間の体は機械ではありません。
急激な変化は、しばしば心身への過度な負担となります。
結果として、無理がたたって続かなかったり、「リバウンド」や「燃え尽き」を招いてしまったりすることも少なくありません。
「ウィーンは待ってくれる」の意味
焦る心に対し、Billy Joelはサビでこう優しく諭します。
“Vienna waits for you”
(ウィーンは君を待ってくれているよ)
ここで歌われる「Vienna(ウィーン)」とは、単なる地名ではなく、「人生の成熟・後半生」を象徴する比喩です。
かつてBilly Joelがウィーンで離れ離れだった父親と再会した際、街で掃除の仕事をする老婆を見かけ、「こんな年齢まで働かなくてはいけないなんて、可哀想だ」と感じたそうです。
しかし、父親はこう返しました。
「それは違う。彼女には仕事があり、社会の中に居場所があり、必要とされているんだ」
老いることは、決して悪いことではない。
焦って生き急がなくても、豊かな時間は逃げずにそこで待ってくれている――。
この曲には、そんな深い人生哲学が込められています。
これは、医療における「継続」の考え方にも通じます。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病治療は、瞬発力を競う100メートル走ではありません。
何十年と続いていく、長いマラソンです。
今日1日だけ100点満点の無理をするよりも、
「60点の養生を、10年続けられること」のほうが、医学的には遥かに価値があります。
医師として「ペース配分」をお手伝いします
もし今、あなたが健康上の不安を抱え、
「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでいるなら、ぜひ一度この曲を聴いてみてください。
時には立ち止まってもいいし、歩く速度を緩めても大丈夫です。
あなたの健康な未来(Vienna)は、逃げずに待ってくれています。
私たち戸塚クリニックの役割は、皆さまを急かすことではありません。
息切れせずに完走できるよう、ペース配分を一緒に考え、並走することです。

少し疲れたなと感じたら、いつでも相談にいらしてください。
焦らず、ゆっくり、整えていきましょう。
文責:戸塚クリニック 院長 村松 賢一
(日本循環器学会認定 循環器専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医)
※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。体調や治療については、必ず医師にご相談ください。
