横浜市戸塚区の戸塚クリニック|内科・循環器内科・糖尿病・内分泌内科・甲状腺

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“Processed food kills” Super Bowl 2026 広告が投げかけた「超加工食品」と健康の問い
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【横浜・戸塚駅西口 徒歩10分/駐車場あり】
内科・循環器内科・糖尿病内分泌内科|戸塚クリニック
(院長:村松 賢一)

当院は「内科のかかりつけ」として、
高血圧・糖尿病などの生活習慣病や体調不良、
甲状腺を含む内分泌のご相談まで幅広く対応しています。

予約優先制ですが、予約なしでも受診可能です。
(予約をおすすめする理由は待ち時間を短くするためです。
混雑時はお待ちいただく場合がありますが、症状に合わせて柔軟に対応します)

症状が気になる方は、ご都合のよいタイミングでお越しください。

▶ WEB予約(24時間受付)
https://wakumy.lyd.inc/clinic/hg08287

▶ クリニック案内
https://www.totsukaclinic.com

 

 

戸塚クリニック|横浜市戸塚区(内科・循環器内科・糖尿病内分泌内科)

“Processed food kills”
Super Bowl 2026 マイク・タイソンの問い

「Smoking kills」を彷彿とさせる強烈な警告。その背景(米国報道の論点)と、RealFood.gov/最新DGAの位置づけを、臨床医の視点で冷静に整理します。

Super Bowl 2026 広告“Processed food kills”と超加工食品(UPF)リスク、RealFood.gov/DGAの論点整理

2026年2月8日、米国最大のスポーツイベント Super Bowl 2026 の放送中に流れた、マイク・タイソン氏出演の映像が大きな話題となりました。
提示されたメッセージは、“Processed food kills”(加工食品は命を奪う)

最初に大事な線引き:
この一文は、医学的に「因果関係」を断定する表現ではありません。注意喚起を最大化する広告的スローガンです。
本稿は「正しい/間違い」を断定せず、米国報道の論点を米国内の文脈として限定したうえで、日本の外来で実装できる対策へ翻訳します。

当院では以前より超加工食品(UPF)の健康リスクについて解説しています。まずは「超加工食品とは何か」「研究をどう読むか」を整理したこちらからご覧ください。
▶【関連記事】超加工食品(UPF)の健康リスクを詳しく見る

1. この広告は「個人の意思」ではなく「環境の設計」を問う

この広告が強烈なのは、「食べすぎは自己責任」という論点から距離を取り、 過剰摂取を招きやすい食品環境(価格・供給・広告・入手性)を可視化する構造になっている点です。

再生できない場合:YouTubeで開く

“Processed food kills”
“Eat real food”
※注意喚起を最大化するためのスローガンです。医学的な因果関係の断定ではありません。

2. 「shaming(責める)」が逆効果になり得る理由

海外報道で繰り返し示される重要点の一つが、shaming(本人を「だらしない」「努力不足」と責めること)が、 食行動や体重の改善において逆効果になり得る、という視点です。

臨床で実感する“逆効果”のメカニズム:
責められる → ストレスが上がる → いったん我慢する → 反動で崩れる(自己否定が強まる)…という悪循環が起きやすくなります。
だから当院では、「責める」のではなく「設計し直す(置換)」を基本戦略にしています。

3. NYTが伝えた「議論の構図」:米国特有の文脈として整理する

この話題は、米国内の健康政策運動(MAHA)や食品政策の議論と絡みやすいテーマです。
当院では政治的主張には踏み込まず、米国報道が提示する論点を“米国内の文脈”として限定し、公衆衛生・臨床の観点に絞って整理します。

中立宣言:
本稿は特定の政治勢力の正当化や陰謀論的断定を目的としません。扱うのは、報道に出てくる論点(依存性・供給・価格・現実性)と、そこから導ける外来での実装のみです。

4. “Smoking kills”“Processed food kills” ── 医学的な線引き

映像が「タバコの警告表示」を模したことは、メッセージ設計として非常に強い。
ただし臨床医としては、科学的な「確定度」において線引きを明確にする必要があります。

歴史的コンセンサス

Smoking kills

喫煙と疾患の因果関係は、長期の疫学研究で科学的に確立されています。

現代の公衆衛生課題

Processed food kills

超加工食品(UPF)と疾患リスクの関連は多数報告されていますが、因果の完全な断定は議論が続いています。

実務上の結論:
断定できないから「何もしない」ではなく、“害の可能性が高い方向を減らし、利益が見込める置換を増やす”のが臨床の基本です。

5. RealFood.gov と最新の米国食事指針(DGA)の核心

誘導先 RealFood.gov は、素材(real food)を重視し、超加工食品の比率を下げる方向性を強く打ち出しています。 あわせて米国食事指針(DGA)関連資料(PDF)も参照できます。

【公式資料】Dietary Guidelines for Americans(DGA)

▶ 指針詳細(DGA.pdf)を閲覧する

【DGAの要点】「高たんぱく」と「加工回避」を同時に成立させる

  • New Pyramidたんぱく質と野菜(+果物)を基盤に据え、加工度の高い食品を“置換”で減らす転換。
  • Whole grains:全粒穀物は2〜4サービングとされ、加工度を下げつつ“主食の質”を整える方向性。
  • Protein目標:体重1kgあたり1.2〜1.6g/日を一つの目安(※腎機能・年齢・活動量で個別調整)。
  • 飽和脂肪酸 10%以内:総エネルギーの10%以内に抑える推奨は維持。高たんぱく=高飽和脂肪にならない設計が重要。
  • Processed Avoidance(加工度を下げる):超加工された炭水化物を“主食化”しない。素材に近い食品(Whole foods)へ寄せる方針。

※日本人では腎機能、脂質管理の方針(動脈硬化予防の考え方)が異なる場合があり、外来では必ず個別化します。

6. 横浜・戸塚の外来での「現実的な実装」:ゼロではなく比率

当院の外来でも、菓子パン、加糖飲料、コンビニ弁当、加工肉が中心の生活が、 LDLコレステロールの上昇、糖尿病の悪化、体重の制御困難に直結しているケースを頻繁に拝見します。

重要なのは「理想の食事」を掲げて自責感を増やすことではなく、“できる置換(おきかえ)から積み上げる設計”です。

“超加工食品ゼロ”ではなく「置換」:まずはここから

菓子パン →おにぎり+卵/サラダチキン+味噌汁(まずは週2回から)
加糖飲料 →無糖茶/炭酸水/コーヒー(砂糖・シロップを“半分”から)
スナック菓子 →ナッツ少量/ヨーグルト/チーズ(飽和脂肪は“量”を設計)
コンビニ弁当中心 →主食を小さくし、たんぱく質・野菜を“足す”(副菜追加で加工度を下げる)

当院の方針:
患者さんを責める(shaming)のではなく、生活背景(忙しさ・予算・家族構成・通勤)を尊重します。
その上で、血液データ(LDL・HbA1c・中性脂肪・肝機能など)に基づき、「明日から無理なく、何に置き換えるか」を一緒に設計します。

数値の悪化や食生活の不安、ご相談ください

大切なのは「ゼロか100か」の極端な排除ではなく、「比率」のコントロールです。

  • 健診でLDLコレステロールが高めと言われた
  • 血糖値のコントロールが最近うまくいかない
  • 忙しくてコンビニ食中心だが、将来が不安

※無理な食事制限ではなく、生活スタイルに合わせた「置換」を提案します。


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