2026/03/18
【横浜・戸塚駅西口 徒歩10分/駐車場あり】
内科・循環器内科・糖尿病内分泌内科|戸塚クリニック
(院長:村松 賢一)
当院は「内科のかかりつけ」として、
高血圧・糖尿病などの生活習慣病や体調不良、
甲状腺を含む内分泌のご相談まで幅広く対応しています。
予約優先制ですが、予約なしでも受診可能です。
(予約をおすすめする理由は待ち時間を短くするためです。
混雑時はお待ちいただく場合がありますが、症状に合わせて柔軟に対応します)
症状が気になる方は、ご都合のよいタイミングでお越しください。
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マンジャロをやめたら体重はどれだけ戻るのか?
2026年メタ解析とSURMOUNT-4が示したリバウンドの軌跡|横浜・戸塚クリニック 院長が解説
💊 チルゼパチド製剤の日本における保険適応(2026年3月現在)
マンジャロ®(チルゼパチド)
適応:2型糖尿病
✅ 当院処方あり
ゼップバウンド®(チルゼパチド)
適応:肥満症
⚠️ 当院処方なし
本記事は主に2型糖尿病に対してマンジャロを使用している方を対象とした解説です。同じ有効成分(チルゼパチド)でも適応・処方ルートが異なります。美容・ダイエット目的の自由診療は当院では行っていません。
💬 外来でよく聞かれる質問
- 「マンジャロをやめたら、また太りますか?」
- 「どのくらいのペースで体重が戻るんですか?」
- 「副作用でやめたいけど、リバウンドが怖くて…」
- 「いつまで続ければやめても大丈夫ですか?」
- 「リバウンドを防ぐ方法はありますか?」
「頑張って減らしたのに、やめたら戻るのでは…」——これは外来で最も多くいただく不安のひとつです。
2024〜2026年に発表された複数の大規模研究が、この問いに初めて定量的な答えを出しました。このページでは「結論だけ先に、詳しい話は読みたい方向けに」という構成でまとめています。本記事の数値はいずれも集団平均値・モデル推定値であり、個人差が大きいことをあらかじめご了承ください。
📋 TL;DR ── この記事の要点(1分でわかる)
(中止後1年で、治療中に減った体重の平均約60%が回帰すると推定される。食事・運動指導を続けても同様の傾向)
(中止後約5か月で「最大リバウンドの半分」に達し、その後は鈍化。最終的に治療前より少し下でとまる傾向)
(一部の解析では血圧が体重より早く戻る傾向が示唆されている。糖尿病の方は特に血糖コントロールが乱れやすい)
(SURMOUNT-4試験:中止後1年に「初期減量の80%以上を維持」できたのは16.6%。継続した場合は89.5%。完全維持とは定義が異なる点に注意)
(ADA・肥満学会など国際ガイドラインは、高血圧や糖尿病と同様に長期的な薬物療法の継続を推奨。継続を前提に考える薬)
(セマグルチド〈オゼンピック〉がガイドライン上の有力な選択肢。ただし切り替え後のデータはまだ少ない。なお肥満症への適応はマンジャロではなくゼップバウンドが対応)
1. 大規模試験で示された「体重14%増加」という現実
チルゼパチド(マンジャロ)で体重が約21%減った方が、薬をやめた後にどうなったかを調べた大規模試験(SURMOUNT-4)があります。結果は明確でした——薬をやめると1年で体重の14%が増加。食事・運動指導を続けていても同じでした。
マンジャロ(注射):2型糖尿病に保険適応あり ✅ 当院処方可
ゼップバウンド(注射):肥満症に保険適応あり ⚠️ 当院処方なし
※同じ有効成分(チルゼパチド)でも、適応・剤形・処方ルートが異なります。本記事は主にマンジャロ(2型糖尿病適応)の使用者を対象とした解説です。
特に印象的なのは、「減量を維持できた人」の少なさです。薬を続けた人の約9割が初期減量の80%以上を維持できた一方、やめた人でそれができたのは約6人に1人(16.6%)だけでした。
2. リバウンドのペース——最初の5か月が最も速い
体重が戻るスピードは、最初が一番速く、時間とともに鈍くなります。イメージは「バネを引っ張って離したとき」——最初はグッと戻り、だんだんゆっくりになって止まる、という動きです。
重要なのは中止後の最初の半年間が最も体重が増えやすい時期だということです。この時期に食事・運動習慣をしっかり保てるかどうかが、長期的な結果を大きく左右します。
中止後のリバウンド率(治療中の減量分に対する割合)
(半減期)
(頭打ち)
上限
出典:Budini B, Luo S et al. eClinicalMedicine 2026(6 RCT, n=3,236)
3. 体重以外も気になる——血糖・血圧・脂質への影響
マンジャロをやめると、体重だけでなく血糖値・血圧・脂質も元に近い状態に戻りやすくなります。一部の解析では、血圧は体重よりも早く中止前のレベルに近づく傾向が示唆されています。
⚠️ 糖尿病をお持ちの方へ
中止後は血糖コントロールが乱れやすくなります。自己判断で急に中止せず、必ず担当医に相談してください。
4. 専門家は何と言っているか——「慢性疾患」という視点
国際的な専門家の結論は「肥満症は現在の多くのガイドラインでは慢性疾患として扱われており、薬による長期管理が必要」というものです。血圧の薬を途中でやめたら血圧が戻るのと同じように、肥満症の薬も「やめ時がある薬」ではなく「継続を前提に考える薬」という位置づけです。
5. GLP-1・マンジャロ中止後のリバウンド対策——薬の切り替え・漸減・生活習慣
費用・副作用・保険上の理由などでマンジャロを続けられない場合、いくつかの選択肢があります。最も重要な3つを挙げます。
① 別の薬(セマグルチド)に切り替える
多くの専門家ガイドラインで代替薬として最も検討が推奨されているのがセマグルチド(オゼンピック)です。ただし切り替え後の長期リバウンドデータはまだ限られており、さらなるエビデンスの蓄積が待たれます。
なお、同じチルゼパチドでもゼップバウンド(肥満症適応)という選択肢があります。2型糖尿病のない肥満症の方は主治医にご相談ください。当院ではゼップバウンドの処方は行っていません。
② 用量を徐々に減らしながらやめる(漸減法)
目標体重に達した後、体重を維持できる最低用量まで段階的に減らす方法。急にやめるよりリバウンドを抑えられる可能性があります。
③ 食事・運動習慣を徹底して維持する
中止後も初期減量の80%以上を維持できる少数派(約6人に1人・16.6%)は、食習慣の変化が定着している方が多いとされます。薬を続けながら習慣を作ることが長期的な鍵です。
6. この数字を鵜呑みにしないために
「1年で60%リバウンド」「6人に1人しか維持できない」という数字は平均値です。食事・運動習慣の定着度、合併症の有無、もともとの体重減少量などによって、個人差はとても大きいです。
また、これらの研究にはいくつかの限界もあります。「自分はどうなのか」を考えるときは、数字だけでなく医師との相談を通じて個別に判断することが大切です。
よくある質問
👨⚕️ 院長まとめ
- やめると多くの方でリバウンドが生じる——大規模試験で52週に平均体重の14%増加(SURMOUNT-4)
- 現在の多くのガイドラインは「慢性疾患」として長期管理を推奨——やめ時より「どう続けるか」を考える薬
- 中止せざるを得ない場合はセマグルチドへの切り替えが有力な選択肢——ただし切り替え後のエビデンスは限定的
- 食事・運動習慣の定着が長期的な鍵——薬を続けながら習慣を作ることが大切
無理に継続を勧めることはしません。継続・中止・減量のどの選択をするにしても、あなたの状況(合併症・費用・副作用・希望)を踏まえて個別に最適な選択を一緒に考えます。
🏥 横浜市戸塚区でGLP-1・マンジャロ治療をご検討中の方へ——こんな方はご相談ください
当院でできること:漸減スケジュールの作成/代替薬への切り替え検討/食事・運動プランの作成/合併症の総合管理
マンジャロ・GLP-1治療についてお気軽にご相談ください
戸塚クリニックでは2型糖尿病に対するマンジャロ(チルゼパチド)の処方を行っています。
継続・中止・用量調整についてもエビデンスに基づいてご相談に応じます。
継続するか・減量するか・切り替えるかを、糖尿病・副作用・費用も踏まえて個別にご相談いただけます。
※ゼップバウンド(肥満症適応)の処方は当院では行っていません。マンジャロは2型糖尿病の保険適応です。
戸塚クリニック|内科・循環器内科・糖尿病内分泌内科
横浜市戸塚区|戸塚駅西口 徒歩10分
日本内科学会総合内科専門医・循環器専門医

